らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

2020-01-01から1年間の記事一覧

【2020/12】

胸元が大きく開いたコート、あれは暖かいのだろうか。なぜかボタンをとめずマントのようにして歩いている人が大勢いるが、ボタンをぜんぶとめたとしてもガラ空きになっている胸から風が入ってきそうに思うし、あれほど大きくて重そうなのに防寒性が見合って…

【作文】

カーテンの向うはすでに暗くなりかけていた。途中で起きることもなくよく眠っていたらしい。しかし体調は朝と変化のないものだった。入社して一年と半年。会社を病欠したのは今日がはじめてだった。朝、身体が火照っている気がしたから体温を測ってみると三…

【2020/11】副題:動物園

僕は子供のころから地名というのがよく分からず、それがある領域を指していることがようやくある程度成長してから分かったのだが、これは少しおかしなことだ。 僕が言いたいこと「僕とあなた方は無論違う人間なのですからお互いの持つ意見を尊重してやってい…

【2020/10】副題:なし

今月は体調を壊してしまった。去年もこの時期に体調が悪くなったのだった。 困ったことになっていてどうしようと思っている。 本好きなやつが嫌い。 詩と題して投稿することを毎月するのはやめることにした。僕は意味の無いことはもうしないようにしようと思…

【詩】Have fuan

(ファンファーレの音) (遠ざかるファンファーレの音) (ひと通りの静寂) ふぁんふぁん・・・ ふぁんふぁん・・・・・・不安を攪拌しつづけるファンの音 すみずみまで行き渡って換気は間に合わず ファンキーなリズムで次々に割れはじめる檻の窓 色づいた不安 …

【2020/9】副題:おめでとう

多分そのうちブログかくのなんてやめていくと思う。こんなとこで書いても仕方ないし。だんだん涼しくなってきた。涼しい飛び越して寒い。今月は、特に何もせずにいたらなんとなくひと月が経っていた、という感じだった。記憶がない。来月もそうかもしれない…

【CD感想】TEAM ROCK / くるり

打ち込み系のサウンドが目立つアルバムで、タイプの違うシングル曲3つが際立って良いです。なんだかんだくるりはシングル曲が突出しているな、と感じさせられるアルバム。また、『ばらの花』と『リバー』に挟まれた『迷路ゲーム』も浮遊感を持たせたサウンド…

【曲感想】目が明く藍色 / サカナクション

サカナクションはあまり聴きませんが,コンセプトアルバム『kikUUiki』,特にこの『目が明く藍色』は気に入っています.中盤のオペラのような展開は印象的です.何よりも最後の大サビが,それまでの流れ,ひいてはアルバム全体を浄化するさまは圧巻です.雄…

【詩】夜の電車はがたんごとん、人生ぷかぷかいい気持ち

この快速電車に乗っている人はみな、どこか疲れているように見える。若い女も中年の会社員もおなじようにしどけなく俯いて座っている。僕にわかるのは疲れているという部分だけで、それぞれがなぜ疲れているかはわかりようがないところである。そして僕は、…

【2020/8】副題:なし

僕は、自分が人に好かれる人間じゃないことを知っている。僕は、自分が社会的あるいはそうでないにしても価値がある人間じゃないことを知っている。僕は、僕が他人を見下していることを知っている。しかし他人は僕のことを見下そうとすらせず、僕のことを気…

【CD感想】90125 / Yes

このアルバムは佳曲揃いといった印象で飽きることなく聴けます.聴けますが,やはりYesのポップな曲な音がチカチカします.飽きることなく聴けはしますが,長く聴けるものではないと僕は思いました.エレクトリカルで都会風味もあるポップロックとの感想を持…

【詩】阿呆ども

こんにちは。こんにちはだと! こんにちは、とは一体どういう意味で言ったんだ? どういう考えを持ってそんなことを口にしたんだ? こんにちはになんの意義があるんだ? 例えば休日の昼過ぎに外に出てみたとしよう。どこかに出かけるために。そうすると隣の家の…

【曲感想】ほんとのほんと / BUMP OF CHICKEN

ほんとのほんと ★★★☆☆ 『firefly』のカップリングです。シンプルな構成です。個人的には歌詞もメロディも可もなく不可もなしといった感じです。この曲以降カップリングは出されていません。 fireflyアーティスト:BUMP OF CHICKEN発売日: 2012/09/12メディア:…

【詩】魚たち

日々の生活で 疲れた 魚たち 崩れた鱗が 海を輝かす

【2020/7】副題:新喜劇

腰が痛い。やっぱり夏は暑くないといかん。涼しいほうがいいとかそもそも意味不明。あの炎天下のジリジリした感覚、最高である。将来への不安。 僕はまだ生きていくだろうし、その中でさまざまな気持ちに遭遇することになるだろうと思う。しかし、そのどれも…

【CD感想】Weather Diaries / Ride

僕の好みですが、このアルバム、特に中盤までがRideの最高傑作と言っていいと思います。1stよりも耽美かつ曖昧に空間的な広がりを持った澄明なサウンドで、『Wheather Diaries』のアウトロにおける幻想的な音の伸縮はこのアルバムの頂点として極まっています…

【CD感想】ヒバリのこころ / スピッツ

インディーズのころのアルバムで、現在では入手困難になっています。このアルバムだけでしか聴けないのは『353号線のうた』と『死にもの狂いのカゲロウを見ていた』の2曲だけですが、『ヒバリのこころ』と『恋のうた』もそれぞれ少々の歌詞とアレンジの違い…

【詩】衰弱

僕はこういう場所にいる。外はいつでも人がいる、深夜であっても人はすぐに見つけられて、人がいない時間をつくらないために交替制をとっているかのようである。それに音がしない時間もない。話し声や、車の音、電車の音もある。規則に従って一定の間隔で発…

【2020/6】副題:フリ

僕たちは日々の空白を金や保身や快楽、誇大した自己で塗りつぶしてもう全部忘れて認知症患者のように過ごしている、そうだね? 物事には前座としてのフリがある。フリの段階で現在の状況を共通の認識にさせることではじめてその後のボケが成立する。フリを人…

【CD感想】How To Dismantle An Atomic Bomb / U2

尖ったサウンドが目立つ危なっかしいロックンロールです。かっこいいです。 1.Vertigo ★★★★★ 2.Miracle Drug ★★★★☆ 3.Sometimes You Can't Make It On Your Own ★★★★☆ 4.Love And Peace Or Else ★★★☆☆ 5.City Of Binding Lights ★★★★★ 6.All Because Of You …

【CD感想】OK Computer / Radiohead

かなり好きなアルバム。重苦しく重厚な空気を醸していて、全体的に浮遊感があるアルバムです。曖昧で重なりのある音像の曲が多いのがいいです。潜水を繰り返しているような息苦しさも感じるものの、複雑で美しいメロディは陶然となれます。いわゆる捨て曲と…

【詩】パン人間

俺はパン人間だ。そうじゃないと言う人間もいるだろうが俺はパン人間だ。俺が俺のことをパン人間だと決めたからパン人間なのか、それともそれより前から俺はパン人間なのかは知らない。俺はパン人間でほかの何でもないのだから、パン人間じゃない俺について…

【2020/5】副題:就活

基本的に毎月書くこともとくに無いのでこれからは副題を設定して少々それについても書くことにすることになるかもしれない。まあ多分僕はこのまま年を取り続けるだろうがだんだん社会と疎遠になっていくだろうと思う。それは仕方のないことだと思う。常識が…

【曲感想】pinkie / BUMP OF CHICKEN

pinkie ★★★★★ 『HAPPY』のカップリングです。A面同様に歌詞が素晴らしい曲ですね。COSMONAUTの時期らしい歌詞で、他の曲とも共通する部分が多いです。歌詞だけでなく、メロディラインも綺麗でカップリングのままでアルバムにも入らないのはもったいない曲で…

【CD感想】OTRL / 奥田民生

調べてみたらこれ元々はライブ音源で,ミックスしなおしたものらしいですね.シンプルなアルバムで純粋に歌のメロディを楽しめます.韻を踏んだノリの良い曲が好きな人は好きでしょう.『最強のこれから』は力強く,分厚いサウンドがグッドです. 1.最強のこ…

【詩】海

ここで待っている。 だが何を待っているのだろう? 白い流木、欠けた貝殻。乾いた音を立てるものたち。 待つためには目を閉じなくてはならぬ。そのときが来ればそっと触れて教えてくれるはずだからである。 流美な言葉をただ重ねればよいのだろうか? 書くの…

【2020/4】

コロナウイルスが凄まじい影響を及ぼしていて、日本も世界も困っていますね。そして片隅で僕も困っているわけなんです。社会のことを綺麗で完璧な円のように考えていた。だがどうだろう。歪で見れたもんじゃない、凹みが数え切れないくらいある。誰も何を作…

【CD感想】Union / Yes

ハードなポップが集まったアルバムです。多くの人に強い印象を生むような曲があるとはいいがたいところだと思いますが、『Lift Me Up』は王道で馴染みやすく、『Saving My Heart』はメロディが綺麗で一番好きな曲です。海外のバンドが作る曲には蛍光色をして…

【CD感想】The Piper at the Gates of Dawn / Pink Floyd

原色を油に浮かべてかき混ぜたような怪しげでサイケなアルバムです。割に単調なところもあってまた聴きたくなるようなものではありません。 1.Astronomy Domine ★★★☆☆ 2.Lucifer Sam ★★★☆☆ 3.Matilda Mother ★★★☆☆ 4.Flaming ★★★☆☆ 5.Pow R. Toc H. ★★★★☆ 6.…

【詩】トド

トド! とっととトド! トド! とっととトド! もしも明日トドになっていたら 台所に行くのもひと苦労なわけだ とどのつまりそういう可能性も考慮に入れる価値がある 私たちは滞りを許そうじゃないか