らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

【2020/4】

コロナウイルスが凄まじい影響を及ぼしていて、日本も世界も困っていますね。そして片隅で僕も困っているわけなんです。社会のことを綺麗で完璧な円のように考えていた。だがどうだろう。歪で見れたもんじゃない、凹みが数え切れないくらいある。誰も何を作っているのか分からないのだ。誰一人として。あちらこちらで勝手にこねたり壊したりしている。社会はそんなようだと思う。誰も監督することは出来ない。誰もが俯瞰できない位置にいるためだ。一体その中の誰が監督することができよう。一人一人が見える範囲で直線をつくろうとするのが賢明だと考える。そうすれば直線と直線が交叉した部分にだけに歪みが生じるのであって、今の曲線が混雑している状況よりは随分ましだとも考える。誰もが直線を作ることに集中し、角ばった箇所で更に直線をつくることを繰り返す。そうすれば遠目から見たときに円のように見えることになる。被害者のみしかいないのであれば、加害者はいないことになるがそれは被害者がいることに矛盾しているからはじめにできるのは加害者である。そして社会をつくることは加害することである。僕も当然加害することは避けられない。僕は綱渡りをする。僕自身が入念に準備してきた綱渡りである。落ちても大丈夫なような綱渡りである。下に綿を詰めておいて、その上に綱を繋ぐのである。そういう綱渡りをする。書くのが面倒だ。