らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

【2019/2/10】

確かに任意の人間はどこかに所属しているが、それに固執している人間が多すぎるように思われる。どのような所属先であれ、誇りや恥を持つことはおかしいことではないだろうか。組織の中に人間がいるのではなく、人間の中に組織があるのである。つまり、組織とは人間が理解することのできない曖昧さを明確にするために、人間が導入した一つの方法と考えることが出来る。ある人間が別の人間を判別する際、その曖昧さを見なくても良いようにするための構造なのだ。そうすると、自分がどの組織に所属しているか、あるいは別の人間がどこに所属しているかは取るに足らないことのような気がしてくる。自分もしくは他人がどこに所属しているかに固執している人間、そしてそれを振りかざす人間は組織の構造の表層的な部分しか捉えることが出来ていない。そして、この事実はその種の人間が表層的に生きてきたことを端的に表してもいるのだ。

東京はやっぱりおかしい。実際、経済的な面、機会的な面等では日本において最も優れているのは疑いようもないけど、このままで良いはずがない。今でさえ関東出身とそれ以外の出身で大別できるのに、そのうちに東京出身とそれ以外で区別されてしまうのではないか。何が起こっても他人事みたいにして自分のことしか考えられない人間の集合はむしろ明白な崩壊の始まりだ。東京はどんなお店でもあってずるいとか、交通・教育・雇用環境が整ってて生まれから違ってずるいとか、そんなことを言っているんじゃなくて、特に若者に顕著だけど、北海道から沖縄まで日本人全体に東京信奉が蔓延っているのは一つの国家としておかしいとしか思えない。なあ、卑屈なんじゃなくてこんなの誰だっておかしいと思うだろ。