らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

4.28

生きづらいとかそんなことを主張するつもりは全くない。そんなことで喚きたくはない。主張なんかひとつもしたくない。

必要不可欠な存在になります。こういう言葉を今日聞いた。 残念だがそんな存在はありえない。誰もが代替可能な存在だし、存在していないことさえ代替として機能するから。全員ごちゃごちゃに取り替えてもおんなじ。そもそもいようがいまいが関係ない。

4.7

僕には意味がある。

僕には意味がある。

僕には意味がある。

だから僕はこの場所にいつづける必要はない。 必要なんかではない、僕はこの場所にいるべきではない。僕には意味があるから。

今日のお昼は陽気だった、ベンチでパンをひとつ食べた。 僕はここにいるべきではないと考えながら食べた。 スーツが記号なのではなく、僕自身の方が記号であるかのような気持ちで食べた。

大勢の人間が歩いていた。僕は何もしたくない。

4.1

何もない。ある意味では僕にあるのは"死"だけだ。

"ある意味では"だと?どんな意味かも知らないくせにそんなことを言ってどうする。

僕はもうだめなんだ。騙し騙しやっていったとしても、すぐに剥がれていくだけだ。 僕はここにいても後は駄目になってしまうだけで、恥辱を晒すのみだ。 そして、"ここ"とはここ以外のどこでもそうだ。 死。死。

レシピ

まず、空を用意します。次に雲を空に拡げます。
空と雲が同じくらいになるようにします。
雨雲はいけません。薄くたなびいているものにしましょう。
雲が流れていくうちに、夕陽で茜色になった空が見えます。
それが夜のはじまりの合図です。
薄暗くなってきて影もなくなるくらいになったら空に月を飾りましょう。
形はお好みです。どのような月でも構いません。
月明りが曖昧にぼうっと照る頃になったら、その月明りで空に星をつくります。
偏りのないように空一面につくります。暖かいものや冷たいもの、ひときわ輝くものなどいろいろな星があった方がいいでしょう。
星座をつくったならば名前をつけておくのも忘れないようにしましょう。
やがて夜が落ちてきて、じわりじわりと静かになってきます。
本当に静かになったとき、目を閉じましょう。
そうしたら夢の中だけで完成です。