【詩】夜空はおっぱい
屋上で見上げたアンドロメダに憧れていた ペガススに乗れば夕光のはじまりも見えるかもなんて 寒い部屋で地球を想う夜ももう終わりで 付け焼刃のロケットで明け方を撫でていた 無感動じゃないもの震わせて月に追いついた 誘われるように流線形に不時着して 身動きとれないのは想定外の燃料切れ でこぼこでやり過ごそう 時計はないんだから 溶けだした海の氷に閉じ込められていたのは昔の気持ちだった 重力に集められた心はさかさまで 星空透かしてミルキーウェイ 向こうまで浮いていった 願い事終わったらすずねひとつ消えていった からんと消えていった 気付いたのは旅の途中 大切だったのは拾った小石ひとつ 夜空に向かって放り投げた 流星に届くようにと夜空に放り投げた