らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

【CD感想】DONUT / Drop's

Drop'sの割合最近のアルバムです。Drop'sでなにより特徴的なのはボーカルの声だと思いますが、僕はこの類の声質は好きではないです。ハスキー成分が強すぎます、結局この見た目でこの声っていうギャップに終始している気がするので声を云々するのは音楽以上の話になってしまいますから止めておきます。それよりもむしろ演奏が良くて、この点で魅力的なアルバムでした。特にキーボードが好きです。アルバムの構成のバランスも良くて、テンポの強弱でアルバムの流れが作られているわけではないので、統一感があるような気がします。冬の午後に通して聴きたいアルバムです。歌詞の方はわざとらしく一本調子で、これはアルバム全体でメッセージ性があると思えば良いのかもしれません。厚みのあるゆったりとしたポップなアルバムで良かったです。最近出したミニアルバム2つが好みのような気がするので、聴きたいと思っています。そのうち…。


1.G.O.O.D.F.E.E.L.I.N.G. ★★★☆☆


2.CLOUD CITY ★★★★☆

跳ねるようなキーボードと重たいドラムがグッドです。Cメロを乗せているかっちょいいロックなギターサウンドも好きです。Cメロからの自然と体が揺れるサウンドの全部、良いですね。


3.十二月 ★★★★★

寒い日の散歩のような強がっている寂しさが伝わります。完成度が高くて心地良いです。


4.ダージリン ★★★☆☆


5.誰も知らない ★★★☆☆


6.ドーナツ ★★★☆☆


7.LONELY BABY DOLL ★★★★☆

ノイジーなロックンロール、これもキーボードが良いです。


8.月光 ★★★☆☆


9.グッド・バイ ★★★★★

これもキーボードが気持ちいいです。1番でサウンドの主張が少ない分、2番からグッと盛り上がります。


10.部屋とメリー・ゴーランド ★★★☆☆


11.どこかへ ★★★☆☆

後半のアコーディオンが印象に残りました、童謡のような要素もある曲で面白いです。アルバム後半の流れ、好きです。


12.からっぽジャーニー ★★★★★

ガールズバンドはやっぱりこういう曲が良いですね、こういう区分けは好まれないとは思いますが。ちょっと後ろ向きだけど、なんだかんだこうやってクラップが入るくらいに前向きな調子の曲。


DONUT

DONUT

  • アーティスト:Drop's
  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: CD


【詩】夜空はおっぱい

屋上で見上げたアンドロメダに憧れていた
ペガススに乗れば夕光のはじまりも見えるかもなんて
寒い部屋で地球を想う夜ももう終わりで
付け焼刃のロケットで明け方を撫でていた
無感動じゃないもの震わせて月に追いついた
誘われるように流線形に不時着して
身動きとれないのは想定外の燃料切れ
でこぼこでやり過ごそう 時計はないんだから
溶けだした海の氷に閉じ込められていたのは昔の気持ちだった
重力に集められた心はさかさまで
星空透かしてミルキーウェイ 向こうまで浮いていった
願い事終わったらすずねひとつ消えていった
からんと消えていった
気付いたのは旅の途中
大切だったのは拾った小石ひとつ 夜空に向かって放り投げた
流星に届くようにと夜空に放り投げた

【2019/10】

少し先のことを思うと嫌になることも多々あるがこれも実は誰にでもよくあることだと思うとさらに嫌になる。どうでもいいことでこれほど嫌になれるもんだと全く思うわけであるが他人事のようで他人事ではないのである。とは思うがやはり他人事だとしか思えないのである。支配欲が強い人間は厄介でこちらが予想だにしていない思惑を持っていることがありとにかく己を誇示しなければ気が済まないらしくまあよほど衒気なのねとそれだけで受け流して終わることができればいいのだがそれでは足りないらしく粘着質になってきてこちらとしては迷惑なのだがそしてこういう人間がいると人間関係を僅少にも持つことは忌々しいものだと結論付けるようになるわけである。今月は先月よりはマシな一ヶ月だったのではないかと思っているが何をもってしてマシとするかは判断するこちらとしても根拠を全く持ち合わせおらず適当に今の気分だけからこうやってマシと決め付けているのである。とにかく2019年もあと少しで終わりらしく1年が過ぎるのは早いなあとこの分だと残りの人生もあっという間なのだというこれまたありふれた感想を持つことを避けられないわけでこれもまた悲しみの一つの理由になり得るのであり実際なっているのである。今月は国の観点からでは大きな変化がいくつかあったと思うがその中でも増税はこちらの生活にも直截に影響を及ぼすものでありまあ参ったなあとは思うがこの先ここで生活をしていく上ではまあ参ったなあと思うことはもっと増えてくるわけでまたまた参ったなあと感想文を呟いてみるのでありしかし口に出してみても変わることは何一つないのだ。口に出せば勇気が出ると思っている人間もいるだろうが真実を述べさせてもらうならばそんなことはあり得ないのであるからおとなしくしてくれた方がこちらとしては都合がよい。人間到る処青山ありという言葉を知ったが確かに死に場所はどこにでもあるがなぜこの言葉がそこから何歩か派生してどこへでも出て活躍すべしという意味になるのかが結構非自明であると思って単純に墓はどこでも良いのだから死に場所に拘泥する必要はないという意味になったほうがこれだけだと正しいように思えた。死に場所はどこでもよいんでございと思いながら毎日の枕の向きに習慣がある人間なのだから案外結構こだわってみたりするのかなと思いながら今宵は月も見ないで寝ましょうと決意いたす。来月はノヴェムバアということで地味ですが襲い迫る悴む寒さに耐え忍ぶ訓練月間ですので各自鍛錬を怠らないようにされたい。

【曲感想】Losing My Mind / maroon 5

maroon 5のセカンドアルバム『It Won't Be Soon Before Long』の日本盤ボーナストラックに入っているうちの1曲です。この曲maroonの中でもかなり好きで、美麗なサウンドに丁寧なボーカルが聴いていて本当に気持ちいいです。涼風のように流れるバックのサウンドに一瞬のうちに弾けるドラム(これは打ち込み?)、そして絶頂に達するラスサビの後にはプツンと音が絶えます。これを聴いた後はこの余韻で空気感すら変わってくるように感じる、それほど僕にとってはお気に入りの曲です。


ウォント・ゴー・ホーム・ウィズアウト・ユー

ウォント・ゴー・ホーム・ウィズアウト・ユー


【CD感想】見っけ / スピッツ

スピッツ最新アルバム。最初一周聴いた時はなんとも言えないなと思いました。印象深いサビがある曲が一つも無く、メロディのインパクトがイマイチでした。イマ風ではないですね。『スーべニア』から『醒めない』まで続いてきた流れがここで一旦終わったような感じで、『名前をつけてやる』、『惑星のかけら』のような初期の雰囲気を併せ持ったアルバムだと思いました。5回ほど聴いてからようやく慣れてきて、それぞれの曲の良さが分かってきました。『醒めない』と比べるとやっぱり『醒めない』の方が好きかなと思います、『醒めない』も『コメット』から『SJ』の中盤が自分には微妙な流れなんですがそれを併せても力強くて良いアルバムだなあと思います、クセが強くて飽きやすくもなるんですが。あとは『醒めない』に比べるとボーカルが比較的小さくてそのせいで雰囲気も変わっているのかもしれないなあとも思いました。でも決して『見っけ』は悪いアルバムではなくて、これは単純に好みの問題なんだとも思います。不気味でダークなだけでノスタルジアが余り感じられなかった点に、このような感想になった理由があると思います。


1.見っけ ★★★☆☆

イントロのシンセサイザーが徐々に昇っていく様はアルバムのはじまりって感じで高揚しますね。マサムネさんの高音部分にちょっと違和感がありました。


2.優しいあの子 ★★★★☆

シングルだけど余りシングルっぽくないですね。ほかの曲もそうですけど短いんですよね。でもこの曲が長くなっちゃうとアルバムの雰囲気が瓦解するような気もするのでこれで良いのかもしれません。


3.ありがとさん ★★★★☆

アウトロが長めなのは珍しいですね。ピアノがグッドです。


4.ラジオデイズ ★★★★☆

ラジオ賛歌。途中のノイズを思わせる効果が割と好きです、ギターが一番聴こえてくる曲です。


5.花と虫 ★★★☆☆

平坦な曲だなと思いました。演奏は気持ちいいです。


6.ブービー ★★★☆☆

これも印象に残らず…。ピアノは良いです。


7.快速 ★★★★★

これは快作!聴いていて疾走感が気持ちいいです。でも単に爽快な心地良さではないんですよね、すっきりしたメランコリアが快感です。まさに『見っけ』のアルバムの雰囲気を持ったロックンロールです。全部の音が耳に一直線に向かってきます。大好きなので3分じゃなくてもう少し長かったらなあと思いますが、これはこの短さがきっと良いんですよね。最近のスピッツの中でも上位の曲です。


8.YM71D ★★☆☆☆

イントロを一聴してこれはこれまでと違う曲だぞと思わせる曲。今までになかったシティポップ風ですが、自分にはこれじゃない感があります。


9.はぐれ狼 ★★★☆☆

無難なロックです。地味な曲と思いました。


10.まがった僕のしっぽ ★★★☆☆

転調が激しい曲で、これもこれまでになかったような曲ですね。フルートでリズムを整えているのがなんとなく昭和っぽいです。何年か経ったらお気に入りになるかもしれません。今はまだ微妙ですね。でもこれ、めちゃくちゃカッコイイです。


11.初夏の日 ★★★★★

良い意味でらしい曲です。古い曲ですからそう感じるのも当然かもしれません。このとろけそうなリズムで「時が流れるのは しょうがないなあ」なんて、やられちゃいますよね。意外と低音も目立っています。


12.ヤマブキ ★★★★☆

こういう曲でサッパリと締めるのがまた良いんですよね。ストレートな歌い方をしたのはアルバムでこれだけかも。


13.ブランケット ★★★★★

かなりカッコイイ曲です。初回限定盤はこのセルフカバーが最後に入ります。サビの終わりに被さって密に響き続けるギターは洋楽っぽいです。いやこれはカッコイイ。


見っけ(初回限定盤)(ブルーレイ付)

見っけ(初回限定盤)(ブルーレイ付)

  • アーティスト:スピッツ
  • 発売日: 2019/10/09
  • メディア: CD


【CD感想】COPY / syrup16g

syrup16gのファーストです。これはイイです。サウンドも良く、全ての曲で何かしらグッとくるポイントがあります。


1.She was beautiful ★★★★★

始まりを告げる鐘の音のようなイントロが良いです。


2.無効の日 ★★★★☆


3.生活 ★★★★★

疾走感。曲の構成が少し普通とは違うのも面白いです。


4.君待ち ★★★★★

ザラザラした砂利みたいなサウンドで『生活』の後に聴いていると気持ちよくなってきます。


5.デイパス ★★★★☆


6.負け犬 ★★★★★


7.(I can't)Change the world ★★★★☆

間奏のギターがカッコイイです。


8.Drawn the light ★★★★★

これもめちゃめちゃカッコイイです。ハイトーンも目立つ曲で、けだるい歌い方が続く中でそういうのもあるのかと思わされます。


9.パッチワーク ★★★★☆


10.土曜日 ★★★★☆


COPY

COPY

  • アーティスト:syrup 16g
  • 発売日: 2001/10/05
  • メディア: CD


【CD感想】The Music / The Music

有体に言ってこの手のは趣味じゃありませんが聴いてみるとダンスミュージックも結構気持ちの良いものです。シャウトとギターの重圧が印象的。


1.The Dance ★★★☆☆


2.Take The Long Road And Walk It ★★★★☆


3.Human ★★★★☆


4.The Truth Is No Words ★★★★☆


5.Float ★★★☆☆


6.Turn Out The Light ★★★☆☆


7.The People ★★★☆☆


8.Gataway ★★★★☆


9.Disco ★★★☆☆


10.Too High ★★★☆☆