【CD感想】醒めない / スピッツ
冬にはアルバムが出ることが確定しているので、それに備えて(?)現時点でスピッツの最新アルバムとなっている『醒めない』の感想を書きます。前作『小さな生き物』が切なく優しい雰囲気だったのに対し、このアルバムではバンドサウンドが主張するストレートな力強さが目立っています。個人的には、『ロビンソン』をはじめとするポップナンバーでスピッツの名前を世間に知らしめた『ハチミツ』、爽やかで透き通った曲が並ぶ結成20周年を飾った『さざなみCD』、そしてこの『醒めない』がスピッツの年代ごとの代表作だと思っています。大名曲があるというわけでもなく小粒な曲の集まりで、アルバム全体に統一感があるわけでもないのですが、CDの音が良いこともありスピッツのメンバーの音が融和して楽しくやっているのが曲を通じて伝わってきます。終盤の小曲群がかなり好きですね。スピッツはまだまだやるぞ、と躍動感溢れるまさにロック大陸の物語。
1.醒めない ★★★★★
イントロから歌詞から何もかもが最高です。トランペットが鮮やかに彩ります。あからさまにファンに向けた歌詞が堪りません。
2.みなと ★★★★☆
スピッツらしいシングル曲。個人的には普通です。このアルバムの曲は骨太なサウンドなものの盛り上がりには少し欠けたものが多い印象でこれもそんな感じです。感想の口笛が入ることでモノクロ風味の曲に哀愁がプラスされるのが良いですね。
3.子グマ!子グマ! ★★★★★
マサムネさんのユーモアが加えられた面白い曲で大好きです。カッコよくてカワイイ、でもやっぱりカッコいい。バンドサウンドが良いです。
4.コメット ★★★☆☆
サビが弱くてあまり印象には残りません。
5.ナサケモノ ★★★☆☆
色んな音が入ってます。レンジやよく分からないその他の音…。
6.グリーン ★★★★☆
ドカンとくるゴリゴリのロックです。ちょっと単調と感じました。それでもマサムネさんらしい捻られた歌詞もサウンドもガツンと来て好きです。
7.SJ ★★★☆☆
シリアスな雰囲気です。この類の曲はちょっぴり苦手なのであまり意識して聴いていません。
8.ハチの針 ★★★★★
これはめちゃくちゃカッコイイです。低音が目立つようになっていて骨太サウンドです。
9.モニャモニャ ★★★★☆
普通です。この手の、こういうゆったりした曲も中盤に入れとこうか、みたいな曲は微妙です。『小さな生き物』の『野生のポルカ』後に入る『scat』のように雰囲気をガラッと変える役割であればよいと思いますが、このアルバムでは真っすぐ進みたかったです。でも曲単体では嫌いでは無いんですが。
10.ガラクタ ★★★★☆
諧謔風でどことなく歌詞もガラクタのような言葉をぐしゃぐしゃとかき集めたような、面白い曲です。
11.ヒビスクス ★★★★★
これは良い曲です。初めに聴いた時はシリアスさを強く感じてしまい、どちらかといえば苦手な方でしたが、今では惚れこんでしまっている曲です。少し異質なのでアルバムの中でもどうしても目立つ曲でしょう。サビの疾走感は半端ないです、イントロのピアノも疾走感があってカッコイイ。フェイドアウトしていって次のカワイイ曲の『ブチ』に繋がるのも良いです。
12.ブチ ★★★★★
初めて聴いた時から好きな曲です。短いプチ曲です。『ガラクタ』と同じような系統です。
13.雪風 ★★★★★
シングル曲です。しんしんと降り積もる雪に吸収されていくような、儚い曲です。
14.こんにちは ★★★★★
このタイトルの曲が最後にあることがスピッツらしくて大好きですし、曲そのものも大好きです。4人全員の音がしっかりと聴こえます、特にテツヤさんのギターが良いです。
- アーティスト: スピッツ
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (14件) を見る