【CD感想】フェイクファー / スピッツ
スピッツ8thアルバム。冬になると聴きたくなる人が多くなりそうなアルバム。まず第一に印象的なのは、ジャケット。乳白色を背景にふんわりとした女性がアルバムの雰囲気を予感させる。このジャケットの雰囲気通りに、#2センチメンタル、#7スーパーノヴァ、#10ウィリーなどのロック一辺倒の曲もあるものの、アルバム全体としては霞がかったような空気感を纏っている。隼の前作ということもあり、このような3曲も含まれていて、これまでのアルバムと隼とを繋ぐかのようなアルバムでもあると思った。後半の数曲で少し流れが停滞するように思うものの曲数が少なくて聴くのに支障は感じられない、アンニュイな雰囲気とロックが融合した良いアルバム。
また、歌詞カードは全てマサムネさんの手書き!マサムネさんの字って、それだけじゃ、なんだか男の字とも女の字とも決めつけられない変な字でマネしたくてもマネできない、そんな感じ。
1.エトランゼ ★★★☆☆
1分30秒ほどの短い曲。ゆるりとしている曲。
2.センチメンタル ★★★★★
このタイトルとは裏腹にギターロックを前面に押し出している曲。カッコイイ。
3.冷たい頬 ★★★☆☆
#9謝々!との両A面シングル曲。シングルの中では少し地味な方。シングルらしいポップさがある一方、 歌詞はもの悲しい。フェイクファーの曲って感じ。
4.運命の人 ★★★★★
人気曲で有名曲。マサムネさんも流石にキツかったらしく、シングルバージョンからはキーが半音下げられている。それでもカラオケで入れてみると、その高さに驚嘆する。
バスの揺れ方で人生の意味が解かった日曜日
ここから始まる歌詞がスピッツらしくて、好き。何回聴いても飽きないし、その時々でいいと思える点を見つけられる曲。
5.仲良し ★★★★★
情景描写が綺麗で、切ない歌詞なのに、楽しげなリズムからか幸福感が溢れる。これは今年の4月ライブで一度演奏したらしく、今のマサムネさんの声で聴けた人が羨ましい。
6.楓 ★★★☆☆
今は御三家の次に浸透しているスピッツの曲と言えば、これなのかもしれない。CMで女優が歌って、知名度がグングン上がったバラード。個人的には、スピッツのこういうシリアスな曲は少し苦手で、でもそのうち好きになるとは思えるような名曲。
7.スーパーノヴァ ★★★☆☆
ハードめのロック。フェイクファーに入っているので、どうしても場違い感を禁じ得ない曲。隼の曲だと思って聞けば、カッコイイ。
8.ただ春を待つ ★★★★☆
この曲があることで、より一層フェイクファーが冬のアルバムだと認知する人が多いのかもしれない。変な曲。
9.謝々! ★★★★★
一応シングル曲。王道ポップスという感じで聴きやすくて、コーラスも心地良くて好きな曲。冷たい頬との両A面で出されたシングルのジャケットには、フェイクファーと同じモデルの田島さんが採用されている。
10.ウィリー ★★★☆☆
個人的な意見なので好きな人は怒らないでほしいのだが、アルバムの中で一番地味な曲。低い音が目立った曲。
11.スカーレット ★★★★★
サビから始まるシングル曲で、多幸感に包まれた曲。寒がり、という単語が出るあたりにもアルバムに対しての冬のイメージを加速させる。ポップで優しい曲。間奏の浮遊感が好き。
12.フェイクファー ★★★★★
アルバムのタイトルにもなった曲でイントロのギターが印象的。最後に大サビがある構成で、フェイクファーというタイトルにあるように偽りの恋を歌っている。
- アーティスト: スピッツ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2002/10/16
- メディア: CD
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- 作者: MdN編集部
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