らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

【本感想】リアルワールド / 桐野夏生

4人の女子高校生が、母親殺しの男子高校生ミミズと繋がり、彼の逃走を補助する。軽い気持ちで関わった彼女らは、段々とのっぴきならない状況に巻き込まれていく。まさしく一事が万事な結末を迎える。

面白いのは、彼、彼女らが持っている悪意と善意。高校生の時期にしばしば見られる、純粋ではない、己の内部と外部の両方から創り出される混沌とした悪意と善意。それぞれの善悪の食い違いが、最終的に取り返しつかない結果を呼ぶ。特に、おかしな喋り癖を持っているテラウチの考えは面白い。

リアルワールド (集英社文庫(日本))

リアルワールド (集英社文庫(日本))