らうんどあばうと

ラウンドでアバウトでランデブー

【CD感想】LITTLE BUSTERS / the pillows

かなりカッコイイアルバムです。カッチリしていて分かりやすいアルバムです。ピロウズはバンド名そのものもセンスがありますよね。特に『ハイブリッド レインボウ』は大名曲です。


1.Hello, Welcome to Bubbletown's Happy Zoo (instant show) ★★☆☆☆


2.アナザーモーニング ★★★☆☆


3.ONE LIFE ★★★☆☆


4.THAT HOUSE ★★★★☆


5.like a lovesong (back to back) ★★★☆☆


6.Nowhere ★★★☆☆


7.ハイブリッド レインボウ ★★★★★

イントロから聴こえるギターの神秘な旋律は何度聴いても響くものがあります。サビの迫りくる轟音の威力はとてつもない。


8.Blues Drive Monster ★★★★★


9.パトリシア ★★★★☆


10.Black Sheep ★★★☆☆


11.LITTLE BUSTERS ★★★★★

ステップを踏むような軽快さと重厚なサウンドがマッチしていてグッドです。


LITTLE BUSTERS

LITTLE BUSTERS


【詩】アムネジア

遠目に映した君のマンドリン
屈折した街の光が揺れる 揺れる
月が定めた夜なんです
もう会えないなんて わざとらしく
君のかかとみたいに氷った気持ち どうか名付けて

記憶の一粒だろうと拾い上げてつくった砂時計
全然眠れないんです 知らないでしょう
君の街に雪を降らそう 夜のうちに一番の大雪を降らそう
君の目が宝石みたいにときめくように
誰かと笑いあえるように 素敵な一日になるように

いつかは死ぬとか 今だって老いているとか 伝えようがないとか
優しくしたいとか 思い出せないあれこれを誤魔化したこととか

赤いマフラー見つけた雑踏
                                    眠る 眠る 何度でも眠る
                                    眠る 眠る 忘れないよう眠る
                                    眠る 眠る どうしようもなく眠る

【2019/11】

もうあと1ヶ月で今年も終わりということですがなんも言うことはございません。ろくな人生にはならないことが徐々にその輪郭を明らかにしてきているが昔へと少し思いを運ぶだけでその触覚はたしかにきっかけとして存在していたことが分かる。そんなことはすぐに分かる。成長だ何だと抜かしている人種にもそのことを教えてやりたい。つまりは山を登るか下るかを選択して、選択せざるを得ないこともあるが、その通りに進んでいきある程度の時間が経過して背後を振り返れば登ってきた道と下ってきた道が見えるかどうかの違いだけであり選択の際に既に分かり切っていたことであるのだ。東京に行ったとき大手町の丸の内線改札付近で電車には普段あまり乗らないであろうおばはんがスラっとしたOLに話しかけて東西線はどうやったら乗れますかと聞いていたがOLの方は華麗にその言葉を避けて視線すら動かさずにヒールの上手に履いて出口へと歩いて行ったのを見て少し嫌な気持ちになる。すぐに人が見つかりおばはんはきっと東西線まで歩いて行ってこんなに距離があるんだと思ったのだろう。同じ電車に乗り合わせた人間のこれまでを想像することに意味があるだろうかと考える。隣に座った人間のスマホの発光が目に入る。前に立っている人間の腰元を見つめる。鞄を持つその左手薬指に指輪を見つける。それを見るそれを見るそれを見る。悪意はないのだとそれだけは理解されたい。僕に特定の対象への悪意はない。階段を上る時にふと思った疑問なのであるが高さがあるヒールを履いている女は階段を上る時そのヒール部分を階段に乗せて登るのだろうかそれとも乗せずにかかとは宙に浮かして登るのだろうか。無論どちらでもよいのだが。こちらが考えていることを悟るようにじっと何秒か見つめてくる人間が苦手で磊落な振りして頷く真似をする人間。教育が行き届いてよろしいじゃあありませんか本当は腹が立ってしょうがないんじゃあありませんか。電車で端の座席が空いたらすかさず今座っている席から移る人は縄張り争いしている動物みたいで見かけると笑いそうになる。これは女に多い。椅子に座って机の上で肘をついて頭を乗せて目を瞑ってどうしようもなく何も起こらない。灯油を使うストーブは灯油が切れても電源自体は一瞬入る。それとおんなじ。その一瞬で色々やってると言えるかもしれないしそれもどっちでもいい。どっちでもいいことが多すぎてずっと眠っていたい。

【曲感想】さっきの女の子 / くるり

くるりのベスト盤のひとつである『ベスト オブ くるり -TOWER OF MUSIC LOVER-』の初回盤に収録されている『NIKKI』のアウトテイクのこの『さっきの女の子』。この曲はくるりの中でも一番好きな曲の一つで、歌詞も響くギターサウンドも歌い方も大好きです。初聴でガーンと衝撃が来た曲で、コーラスなしで力が入っているのか入っていないのか分からない歌い方、何でもないような全然特別じゃない歌詞の合間に鳴る乾いたギタ―が間奏とアウトロには轟くようになっていて最高の曲じゃないですか。『NIKKI』の雰囲気も確かに感じられて、ポップでもあり、その中にあるほんのりとした温かさが軽快なギターロックに優しく添えられていて素敵な曲です。『THANK YOU MY GIRL』のようなくるりらしい曲の一つでもあると思います。これからも何度でも聴いていきます。


ベストオブくるり/ TOWER OF MUSIC LOVER (初回限定盤)

ベストオブくるり/ TOWER OF MUSIC LOVER (初回限定盤)

【CD感想】共鳴 / チャットモンチー

チャットモンチー後期のアルバムです。初期と比較すれば全く違うようなアルバムであることが分かって、好みが分かれるところですが結構好きなアルバムです。特に中盤には色々なアレンジがあって、全体的にはキーボードの美麗なサウンドが目立ちます。


1.君がその気なら ★★★★★


2.こころとあたま ★★★☆☆


3.ぜんぶカン ★★★★★


4.隣の女 ★★★★☆


5.毒の花 ★★★☆☆


6.私が証 ★★★★☆


7.楽園天国 ★★★☆☆


8.最後の果実 ★★★★★

昭和っぽさがグッドです。一昔前のアイドルが歌っていそうです。


9.例えば、 ★★★★☆


10.いたちごっこ ★★★★★

爽やかで軽快に進行していく様は気持ち良いです。特にAメロは何の心配もない晴れて澄み渡った朝のような気分になります。


11.ときめき ★★★☆☆


12.ドライブ ★★★★☆


共鳴(Forever Edition)

共鳴(Forever Edition)


【CD感想】股旅 / 奥田民生

ゆったりしたロックでこういうアルバムも良いですね。特に『さすらい』は名曲です。


1.あくまでドライブ ★★★★☆


2.ツアーメン ★★★★☆


3.またたびをする ★★★☆☆


4.恋のかけら ★★★★☆


5.リー!リー!リー! ★★★☆☆


6.股旅(ジョンと) ★★★☆☆


7.遺言 ★★★☆☆


8.海猫 ★★★☆☆


9.手紙 ★★★☆☆


10.さすらい ★★★★★


11.イージュー★ライダー'97 ★★★★★


股旅

股旅


【CD感想】Going Blank Again / Ride

Rideの2ndです。1stの尖りが減ってその分様々な展開がある曲が多く、聴いていて本当に気持ちいい。1stの系統の曲もあるもののそれよりも更に広がりがあって、自分は1stよりこちらの方が好きです。中盤に展開がある曲もあり、主旋律も副旋律も綺麗でメロディが振るいながら身体に染み込んでくる感覚は唯一無二で類のないものです。やはりアルバムで通して聴きたい作品。


1.Leave Them All Behind ★★★★☆

8分超の大作


2.Twisterella ★★★★★

ウケの良さそうな聴きやすいメロディです。


3.Not Fazed ★★★★☆


4.Chrome Waves ★★★★☆


5.Mouse Trap ★★★★★

カッコイイです。緻密に鳴り響き続けるギターが堪りません。


6.Time Of Her Time ★★★☆☆


7.Cool Your Boots ★★★★☆

流麗なメロディです。


8.Making Judy Smile ★★★★☆


9.Time Machine ★★★★★


10.OX4 ★★★★★

ラスト2曲の美しさはアルバムの頂点じゃないでしょうか。特にこの『OX4』の耽美なメロディは究極と言ってもいいほどに気持ちいいです。まさにこの耽美性こそがRideを聴きたくなる理由です。聴覚以外の感覚を捨てて全身で感じ取りたい幻想的な曲です。


Going Blank Again

Going Blank Again